バイオメーカーのための一番効果的なSEO対策

SEOというのはSearch Engine Optimizationの略で、Googleなどで検索したときに、自社ウェブサイトが一番上に表示させるための方法論と対策です。

例えばSCGFに対する抗体を探したい研究者が、Googleで「SCGF抗体」と入力したとします。そうするとこんな検索結果になります。Abcam社の抗体が一番上に表示されます。

そうするとこの研究者はまず間違いなくAbcamの抗体を調べに行きます。GoogleのおかげでAbcam社のSCGF抗体が売れる訳です。

こうやって自社のウェブサイトがGoogleで上位に表示されると、売り上げが伸びそうだというのはよくわかると思います。

さて、どうやれば自社のウェブサイトを上位に表示させることができるのでしょうか?

SEOコンサルタントという業種がいて、彼らは何百万円をもらいながら、キーワードを解析したりしてGoogleでのランキングを向上させるように努力します。しかし、彼らが主に扱っている業界とバイオの業界とは大きく異なります。当然SEO対策も大きく異なります。

そこで、僕がウェブサイトを運用しながら感じている、バイオのためのSEO対策のポイントを紹介したいと思います。

少しだけでも日本語化する

まず、日本人がよく使うキーワードだけでも日本語化したウェブサイトを用意する必要があります。上述のAbcam社のウェブサイトは実際にはほとんど英語なんですが(つまり全く和訳していない)、抗体というキーワードだけは翻訳されています。だから上位に出るのです。

またGoogleは日本語のウェブサイトを優先的に上位に表示します。例えば”real time PCR”を普通に日本からGoogle検索すると、このような結果になります。一方で、US英語圏の人が”real time PCR”で検索すると結果は全然違います。同じ”real time PCR”という言葉ですが、USで上位に表示されていたものが日本語では全然上位に出ません。

バイオの業界だとほとんどが外資ですから、どこのメーカーも英語のウェブサイトならそれなりのものを持っています。それを完全に日本語に訳すことはできないとしても、少しでも日本語化しておくだけで、Googleでの表示位置は全然変わってきます。その日本語かの程度はAbcam社の例を見てもわかるように、ほんの少しだけでいいのです。

検索しなくてもアクセスできるようにする

さて、先のSCGF抗体の話ですが、これはコスモバイオ社でも取り扱っています。日本語のウェブページもしっかり用意されています。

でもGoogleの検索結果にはどこを探しても見当たりません。

その理由は、コスモバイオ社のウェブサイトでは、検索以外の方法でSCGF抗体にありつくことが出来ないからです。Googleは世界中のウェブサイトを巡回していますが、検索キーワードを自動的に入力するという芸当はさすがにできません。ですから、コスモバイオのSCGFについてはGoogleは全く知らないのです。当然、検索しても表示されません。

特に抗体などを扱っているバイオメーカーは、得てしてこのようなウェブサイトを作ってしまっています。ユーザの利便性を考えて検索機能を用意するのはもちろん必要ですが、「Googleの利便性」も考えてあげた仕組みも用意する必要があります。それが検索しなくてもアクセスできるようなサイトマップです。

ユーザ認証はなるべく減らす

例えばBio-Radはユーザ識別機能を盛んに(しかもおかしな方法で)利用していて、Googleに無視されてしまっています。例えばBio-RadのqPCR用の製品に”iQ Supermix”というのがあるのですが、これで検索するとこんな結果になります。つまりうちのバイオの買物.comが一番上で、Bio-RadはQ&Aサイトにしか行きません。Bio-RadのQ&Aサイトから該当製品のカタログサイトにいくことはできませんので、カタログ番号の確認すらできず、とても都合が悪い状況です。製品を買いたいお客様を逃してしまいます。

これがなぜ起こるかというと、ユーザ識別機能のせいです。http://discover.bio-rad.co.jp/をクリックするとBioRadのホームページにいきますが、そのときにURLはすごく変なものになってしまいます。僕はいまやったら、http://www.bio-rad.co.jp/B2B/BioRad/br_community_home.jsp?BV_SessionID=@@@@2044248699.1215668559@@@@&BV_EngineID=cccdadeeiilkdkhcfngcfkmdhkkdfll.0&loggedIn=false&country=JP&lang=Japanese&divName=Life+Science+Research になりました。ここのSessionIDというところにユーザ識別コードが入っているのです。でもGoogleが巡回したときはこのユーザ識別機能がうまく対応しないのです。そこでGoogleは遮られてしまい、結果としてBio-RadのページはほとんどGoogle検索で引っかかってきません。

Q&AサイトがGoogleで引っかかるのは、Q&Aサイトは日本独自のサイトで、個人識別機能がないためです。

海外メーカーのサイトは最近このような個人識別機能などを盛んに利用するようになっています。ネットショップ機能を実装し始めているからです。しかもたぶんとてもプログラミングが下手な業者に頼んだのでしょう。AmazonなんかはGoogleに完璧に引っかかるようにしつつネットショップを実現しているのに、バイオのメーカーはGoogleを遮断してしまっているところが多いです。ロシュもその一つです。Googleの検索からはRocheのウェブサイトのどこかにはいけますが、Fugeneの価格になかなかありつけません。

最後に

大手じゃないバイオメーカーですと、日本支店で独自にウェブサイトを立ち上げたりするのは困難で、英語のウェブサイトに頼ることになってしまいがちです。しかし、それでは非常に多くの顧客を逃してしまいます。

上記の手法は、ほとんど翻訳作業をしなくてもGoogleからの顧客をグンと増やす方法です。人間がやる作業ではなく、プログラムを使った工夫で実現できるものです。

Castle104社ではSEOに課題を抱えるバイオのメーカーのために、それぞれの状況に合わせてカスタマイズされたプログラムを作ることもできます。お悩みでしたら、ぜひ一度、気軽にお問い合わせください。