研究試薬・機器の内外価格差

研究試薬や機器は日本で買うと高いというのは、ほとんど常識?!になってしまっていますよね。

それでその理由として、中間卸しがどうのこうのって話になって、日本の流通システムが非効率って話にすぐになっちゃうんですけど、以前に内部にいたものとして言わせてもらうと、これはほとんどが嘘です。

確かに1~2割ぐらいだったら、流通とか、日本語のサポートが必要だからという説明はそれなりに説得力を持ちますが、実際のところ同じ試薬の日米内外価格差はこんなもんではなく、2倍~3倍っていう話も珍しくないと思います。ネットではうまく見つけられませんでしたが、ここでは3倍と言っています。要するに、流通とかとは別の理由で値段が高くなっているのです。

アメリカ留学などをして日本に帰ってきた研究者にはこの内外価格差が非常に良くわかるのですが、日本でだけ研究しているとなかなかわからないものです。そこでいま考えているのは、バイオの買物.comに米国価格も併記しようということです。これで内外価格差が非常に明確になってくれば、例えば割り引き交渉をするときの材料にも使えますので。

それと、一部のメーカーでは内外価格差が非常に少ないこともあります。このようにがんばっているメーカーと、相変わらず非常に高い値段設定をしているメーカーがいったいどこなのか。そこをはっきりさせたいとも思っています。

がんばっているメーカーは日本の研究者から支持され、日本からぼったくっているメーカーは日本の研究者から見放される。そういうことに少しでもつながればと思います。

細かい時期は未定ですが、年内には実現する予定の機能です。

  • Anonymous

    研究する方の人件費も欧米並に費用対効果に呼応したら如何ですか・・・
    また、世界における日本の学者先生のランキングとかも興味がありますが、
    何か物差しみたいな基準があれば分かりやすいと思います。
    企業が格付けされるように。

  • 人件費個別の費用対効果の話は聞いたことがありませんが、国内の大学ごとの研究費に対する成果の報告は見たことがあります。Asahi.comの記事で、元記事へのリンクは見つかりませんが、ブログならありました。

    研究・成果の効率の指標を作るのは難しいと思いますが、それでもがんばってやるべきだとは思いますね。未完成な指標でも、どんどん報告を出して問題提起していくことが必要だと思います。

    それに比べれば僕がブログに書いた内外価格差を調べるのは簡単です。ちなみに、僕が前にいた会社のうち2つでは、あまりにも価格差が激しいのでUS価格をホームページに載せないでくれという話があり、実際に掲載しなくなったこともありました。

  • Anonymous

    うーん、仕事もろくすぽしないうえ高い給料貰っていて、社内接待交際費を潤沢に使っているところには無理でしょうね!!あ、横流しする営業マンのいるところは安くなるかな!!卸さんに対しては(笑)

  • 高い価格をつけているメーカーに私自身もいましたけど、給料の高さとか社内接待交際費と関係があるという印象はありませんでした。それは確かに馬鹿みたいなお金の使い方をする一部の人間はいましたが、だいたいは部長以上のレベルで、金額だけ見ればその程度の悪行はたいしたことがないと思いました。

    一番の問題は社長や役員レベルの人が、1) 激しく誤ったビジネス判断をして会社を高コスト体質にしてしまう、2) 自分が在任している期間の短期的な利益のみを追求して、絞り取れるところからとことん利益を絞り取ろうとする のいずれかをやったときだと思います。

    現場だとか末端の社員はどこの会社でも一生懸命にやっていると思います。給料の違いはあっても、それはたまたまで、みんなそれぞれに自分の人生を実りのあるものにしようとがんばっています。問題は、不適切な人間が会社を運営していることではないでしょうか。

    仕事をしないけど給料が高い人を雇っている会社は、a) 社内の人材を育てられない、b) 金でしか社員を引き止めることができない、c) 有能な人材を見極められない、がそろっているだけで、高い給料をもらっている社員はたまたまうまくやっただけのことです。

    関連していますが、その会社に本来の魅力が無く、上司に人望が無い場合は、社内接待を派手にやるぐらいしかモチベーションの保ちようがありません。営業にいろいろな競争をさせて、やたらと賞を出しまくるもの同じです。

    ちなみに、日本支店が無駄遣いをする傾向にあるというのは、アメリカでは一部で一般的に言われているようです。以前に454 Biosciencesの人と日本で会ったとき、日本進出を遅らせた理由の一つに、昔、日本支店が激しく無駄遣いをして赤字になった苦い経験があったと話していました。しかも「どうなっているだ」と経理部長をアメリカに呼び寄せたところ、なんとファーストクラスできやがったと。

    非常に嘆かわしいことです。日本人として恥ずかしくなります。