2009年の振り返り

Castle104.comという会社を立ち上げ、バイオの買物.comのウェブサイトを運用し始めておおよそ2年経ちました。そういう2009年という年を振り返りました。雑多ですけど、とりあえず思いつくままに列挙します。

バイオの買物.comの安定した収入が得られ始めました

本当に大した金額ではないし、それほどいいサービスが提供できているという自信はないのですが、とりあえずは安定した収入が入っています。スポンサーになっていただいている企業や、私の背中を押してくれた複数の旧同僚に大変感謝しています。

真のバイオの買物.comを作る準備ができつつあります

これができつつあります。
研究者の皆さんに喜んでもらえるものに仕上がりつつあると自負しています。

new bk

久々に研究者向けに発表することができました

統合データベースプロジェクトのシンポジウムでのポスター発表です。
僕が学生だった頃はポスター発表はまだ主流ではなかったので、どうやってやればいいか分からずに苦労しました。

詳細はこちらのポスト

Twitterを通して、多くの研究者との距離を縮めることができました

これは本当にうれしいことです。当初はバイオインフォマティックス系の方が多かったのですが、最近ではウェットの方もどんどんTwitterをやっているみたいで、今後の展開がとても楽しみです。

いまバイオの買物.comのお手伝いをしていただいている方も、Twitterを通して知り合った研究者です。

英語教育に関わる機会をいただきました

4歳から12歳までイギリスにいて、現地校が長く、日本語をいったん忘れてゼロから学び直した人間として、語学教育には非常に興味を持っていました。今年は縁があって、子供に英語を教えたり、多くの英語の先生とお話をする機会をいただきました。自分の幼少時代を振り返ることもでき、自分の原点を思い出したりもしました。

自分の二人の娘の勉強にも英語を話せるようになってもらいたいので、本当にとってもいい勉強になりました。

次女の誕生を機にコミュニケーションの大切さについて気づかされました

詳しくは述べませんが、上の子がまだ小さいうちに次の子が生まれるというのは思いの他に家庭に負担をかける結果となりました。また物理的には家事の負担を軽減する措置であったものが、夫婦間のコミュニケーションを阻害することなってしまい、結果として問題を大きくしていきました。かなり大変でした。

会社員生活の中でコミュニケーションがうまくいっていない組織に属したことは何回もあります。しかし、コミュニケーションが取れていた状態が崩れていくのは今回始めて経験しました。コミュニケーションが取れている状態が如何に壊れやすいものかを身をもって知りました。

もし作業負担増に合わせて増員したとしても、その結果として今までのコミュニケーションが一部希薄になってしまったら、全体が一気におかしくなる可能性が高いようです。今まで属した組織は、こうやっておかしくなったのだろうなと思いました。この新しい視点で見直すと、今まで気づかなかった点で思い当たることがたくさんあるのです。

今後の人生の参考になると思います。

経済について改めて勉強しました

父親の仕事の関係上、理系でありながらずっと経済学には興味を持っていました。しかしちゃんと勉強したことはありませんでした。昨年からの世界不況をみて、予見できていた経済学者がゼロではないものの主流ではなかったこと、経済学者があまりにもバラバラな意見を言っていることにあきれました。またどう見ても「景気とはそもそも何ぞや」という根本的と思える問題について、だれも解答を持っていなさそうだということにも驚きました。

そこで不景気の経済として知られるケインズ経済学を中心に勉強しました。凄く勉強になりました。特にノーベル賞学者のクルーグマン氏が強く推しているミンスキー氏の経済理論は面白かったです。

勉強不足の中での結論ではありますが、どうも大部分の経済学者は熱力学でいう準静的過程を仮定して論理を構築しているようです。熱力学でもそうですが、経済学が準静的過程を仮定しているのは数学の取り扱いの容易さに起因しているようです。ただ異なるのは、物理学者は準静的過程を仮定することの問題点を理解していて、非平衡の熱力学を構築したりシミュレーションを行ったり、実験を重ねるのに対して、経済学者は問題があることに気づいていないようです。経済学の主流派はシミュレーションもあまり行っていないようですし、実験結果を軽視しているように見えます。ミンスキー氏の場合は準静的過程を仮定していないがために数学的に複雑になりすぎてしまい、自分の理論を数式で説明できなかったそうです。そして数式を重視する今日の経済学の主流から軽視されてしまったそうです。

数多くの人の生活および国の興亡に重要な役割を果たす経済学が、まだ学問としてこのレベルだというのは非常に残念に思いました。

世界と日本の政治に希望が持てるようになりました

もうオバマ大統領の登場は2008年から切望していました。大統領選はずっとフォローしていましたし、終盤になるとアメリカの新聞やテレビ(ポッドキャストを通して)を毎日、複数確認するほどのはまりぶりでした。

ブッシュ・ジュニア大統領のときは、アメリカが主導権を握る世界政治に深く失望していました。それに対して対話を重視し、幼少時代を異文化の中で経験したオバマ大統領の登場は、世界が良い方向に進むかも知れないという希望を与えてくれました。もちろん、掲げている政策も僕の考えと類似点が多いです。

それと、オバマ大統領は冷静沈着なところが大好きです。近年、会社経営などでも「アクション」重視が流行してしまい、時間をかけて冷静沈着に状況判断をすることがないがしろにされる傾向を私は感じていました。共和党のマケイン氏はこんな「アクション」タイプだったんです。それに対してオバマ大統領はどんな状況にも冷静。”No drama, Obama”と言われていたほどです。僕も未熟ですが、冷静さ(とときどきは怒りの演技)を大切にしているのでうれしいですね。

それと日本の政治。自民党政治の一党支配は終焉を迎えました。民主党政権が実際にどのような政治を行ってくれるかはまだ未知数ですが、少なくとも日本政治が大きく舵を切ったのは間違いのないことです。少しだけはっきり言えることは、民主党の政治家の方が一生懸命に見えますし、頭脳明晰に見えます。また弱い人の立場に立った発言も自民党より確実に多いです。

君子に求められるのは弱者を思いやる気持ちだと、僕はずっと信じて生きてきました。政治家からそのような発言が増えているので、難しい状況だけど、僕は日本の未来に希望を持っています。