一般向けの自己紹介

こんにちは、加々美直史です。

私のブログを見にきてくれてありがとうございます。どういう訳か、このページが結構人気コンテンツになっているみたいですので、がんばってアップデートしたいと思います。

以下、履歴書のような簡単な自己紹介です。別に職を探しているという訳ではありませんが(職を探していたら、ビールを飲んでいる写真なんて載せないか)。

LinkedInではよりプロフェッショナルな自己紹介を掲載しています。

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学歴
高校は東京学芸大学附属高校。

東京大学理学部生物化学 修士卒

職歴

協和発酵工業東京研究所に勤務。
遺伝子クローニング、タンパク質発現を中心に8年ほど。
非常に優秀な人が多い会社でした。仕事ばかりでなく、レクリエーション活動や労働組合活動も全力投球するという意味で、特に外資系にはない素晴らしさがありました。

それからライフサイエンス業界に転職して、クロンテック(BD)で研究受託ビジネスの立ち上げを3年ほど。
小さい組織の中でいろいろなことを自分で仕上げていくことのを勉強しました。バイオインフォマティックスを始めて勉強し、ビジネスやマーケティングの世界も学びました。

さらに研究用試薬販売のマーケティングマネージャーを2つの会社(BDベクトンディッキンソンとロシュ)で合計4年ほど。

それを2007年11月にやめて、「バイオの買物.com」の立ち上げのためにCastle104合同会社を設立して、代表になっています。

スキルとか

英語は結構得意です。一応帰国子女なんで。そのかわり日本語は若干怪しいところがあります。

バイオの実験は遺伝子からタンパク質までかなり広くいろいろな技術をやりました。ちょっとマニアックなほどに詳しいのはタンパク質の発現です。製薬企業でやっている技術は論文などで一般になかなか公開されないというのが一つ理由。それの関連でぼくは特許も出願しましたので。

研究受託のときにバイオインフォマティックスをかじって、そこでプログラミングを覚えました。「バイオの買物.com」のプログラミングはすべてやっています。Perl, PHPをやってきて、今ではRuby On Railsでやっています。

Castle104の目標

大学からずっとお世話になっている日本のバイオサイエンスに、自分なりの方法で貢献していきたいです。自分の趣味と特技を考えると、それは試薬メーカーと研究者を、インターネットを媒体としてより密接につなげていくことになると思います。

それと何年かマネージャーをやりながら感じた、会社やビジネスのあり方に対する疑問もはっきりさせたいと思っています。僕が知っている会社で行われていた経営方法は大きく間違っていると確信しています。僕が正しいのか間違っているのか、それは酒を飲みながら議論するのではなく、実際に自分の会社を作ってはっきりさせたいと思っています。

ライフサイエンスのメーカー、それも外資系に勤めていると、日本の研究者のために仕事をしているというよりも、姿の見えないどこかの大株主のわがままのために働いている感じになってしまって、社内の人間関係も荒んでしまいがちです。特にマーケティングとか管理職をやると、そういう話ばっかりになってきます。

本当は日本の事業部長なり社長がしっかりしていて、海外の本社に日本支店のビジョンと方針をしっかり伝えていれば、本社の言いなりにはならないと思うんですけど、そこまでできない人が多くて。それで、このままでは日本の研究者のための仕事ができないと思って辞めました (というのが一応の表向きの理由で、本心は隠しておくのが一応大人かなと)。

とりあえずは「バイオの買物.com」を切り口に、研究者に有用な情報がどんどん蓄積されていく仕掛け作りをして、研究者がより上手に研究を進められるようにしたいと思っています。方向性としては、Web 2.0的なことを計画しています。

妄想

ライフサイエンス、マーケティング、経営学、プログラミングなどを勉強している間に、非常に強い共通性を感じました。それは、いずれも非常に複雑なものを対象としていることです。ライフサイエンスであれば、3ギガ文字のゲノム配列から50億個の細胞が生まれ、一つの人体が出来上がります。マーケティングではバイオ研究者だけでも数千のそれぞれに異なる用途を持っている人に対して製品を規格・販売していきます。経営学では、少なくて数十、多くて数万の従業員からなり、合計で数千の業務をこなす、極めて複雑な組織を運営しなければ行けません。そしてプログラミングでは、数十、数百万行のプログラムを完璧にミス無く作り上げることが要求されます。

その中でも生物とプログラミングは解決策を具体的に提示してきたように思います。それは構造かプログラミングであったり、オブジェクト指向プログラミングであったります。面白いことにオブジェクト指向プログラミングの発明者の一人であるAlan Kayは、学部では生物学を学んでおり、それをヒントにしたと公言しています。

一方、マーケティングや経営学は具体的な解決策を示すことができず、その結果、経営者の資質次第で会社は絶好調になったり絶不調になったりします。興味深いことに、マーケティングや経営学を学問として勉強したMBAこそが、会社を絶不調にしてしまっている例が後を絶ちません。

生物学について言えば、いままでは複雑さを避ける方向で研究を行ってきたかと思います。生命現象の極一部、ごく少数の遺伝子からなるパスウェイを深く掘り下げて、その仕組みを理解しようと。デジカメに例えるならば、レンズだけを取り出して解析するようなやり方です。でも網羅的なゲノム研究などの結果、非常に多くの現象を同時に把握することが可能になりましたので、生物学もいよいよ猛烈な複雑性に正面から挑まなければいけなくなるでしょう。

そのとき、生物学をプログラミングの視点で見直してみることによって、新しい生物の仕組みを理解することはできないか。そしてそこで得られた知識を経営学やマーケティングに当てはめると、どのような洞察ができるか。これをいつかは科学的に追求したい。これが僕の妄想で、仕事をしなくて済むぐらいに貯金ができたら、ぜひ追求してみたいテーマです。

Publications

Stem cell growth factor: in situ hybridization analysis on the gene expression, molecular characterization and in vitro proliferative activity of a recombinant preparation on primitive hematopoietic progenitor cells.
Hiraoka A, Yano Ki K, Kagami N, Takeshige K, Mio H, Anazawa H, Sugimoto S.
Hematol J. 2001;2(5):307-15.

Identification of a glutamic acid and an aspartic acid residue essential for catalytic activity of aspergillopepsin II, a non-pepsin type acid proteinase.
Huang XP, Kagami N, Inoue H, Kojima M, Kimura T, Makabe O, Suzuki K, Takahashi K.

J Biol Chem. 2000 Aug 25;275(34):26607-14.

 

Isolation and characterization of a cDNA for human mouse, and rat full-length stem cell growth factor, a new member of C-type lectin superfamily.

Mio H, Kagami N, Yokokawa S, Kawai H, Nakagawa S, Takeuchi K, Sekine S, Hiraoka A.

Biochem Biophys Res Commun. 1998 Aug 10;249(1):124-30.

 

Aspergillus niger acid proteinase A. Structure and function.

Takahashi K, Kagami N, Huang XP, Kojima M, Inoue H.

Adv Exp Med Biol. 1998;436:275-82.

 

Expression in E. coli of Aspergillus niger var. macrosporus proteinase A, a non-pepsin type acid proteinase.

Kagami N, Inoue H, Kimura T, Makabe O, Takahashi K.

Adv Exp Med Biol. 1995;362:597-603

 

「医薬開発と遺伝子特許」

加々美直史

月刊誌「BIO INDUSTRY」2001年10月号

 

METHOD OF SELECTING TRANSFORMANT WITH HIGH EXPRESSION OF TARGET PROTEIN

KAGAMI, Naofumi, ANAZAWA, Hideharu

国際特許出願(PCT) WO01061018A1


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  • Masanori kiyoshige

    初めてこのブログに来て、その内容に感動しましたので、メールしました。特に、アップルに関しては、深い洞察が感じられ、なるほどと思いました。私は、1993年からMACを使い始め、丁度、20年になります。専門は、金属工学でして、コンピューターは、趣味としてしか使用していませんが、世の中のテクニカルイノベーションには大いに関心があり、このブログを愛読したいので、どんどん書いて下さい。期待しております。

  • ありがとうございます。イノベーションっていろんな人がいろんなことを言うものの、本当にわかっている人がごく少ないものだと思います。個人的にいろいろ思うことの掃き溜めとしてブログを使っていますので、今後もよろしくお願いします。