GoogleやAmazonが採用しているビジネスモデルの問題点

AmazonのKindle Fire、そしてGoogleのNexus 7およびNexus 4はハードウェアを赤字覚悟の値段で売って、そしてコンテンツもしくは広告で利益を確保するという戦略です。これは古くからあるビジネスモデルであり、たまには成功例があるものの、うまくいかないことも多く、またイノベーションを阻害する可能性があることをこのブログでも以前から解説しています。

ハードウェアを赤字で売って、コンテンツで儲けようというやり方はゲーム機の世界で盛んに行われています。そのゲーム機の新製品サイクルは7年のようです。

ソニーがPS4を年末に投入すると発表されました。前のPS3が2006年11月に発売されたものですので、ちょうど7年前になります。2006年と言えば、AppleがPowerPCプラットフォームを離れ、Intelに移行開始した年。この頃に発売されたマシンは当然ながら最新OSのMountain Lionが動きません。大不評だったWindows Vistaがリリースされたのもこの頃です。またiPhoneはまだ初代ですら発売されておらず、日本はまだまだガラケー全盛時代です。GoogleはまだBlackberryタイプの携帯電話を開発していました。

7年というのはITの世界では記憶がかすむほどの大昔です。でもゲーム機の世界ではPS3のライバルのXbox 360が2005年の発売、任天堂のWiiも初代WiiからWii Uまで6年間空きました。

AmazonとGoogleが採っているビジネスモデルというのはそういうものです。ただしビジネスモデルが異なるAppleが業界を牽引しているため、イノベーションを緩めることができないのです。もしもAppleが何らかの理由でイノベーションを緩めてしまったら、AmazonもGoogleも緩めるでしょう。そうしないとコストの回収ができません。

  • いつも記事を読んで勉強させて頂いております^^

    AmazonやGoogleは他のプラットフォームでも
    展開している(kindleはiOSアプリがありますし
    safariでググる人は多そうです)ので、ゲーム業
    界との単純比較は難しいかなと思ったのですが、
    その辺りはいかがお考えですか?

  • コメントありがとうございます。

    ハードを赤字で売って、コンテンツや広告の利益で回収しようというビジネスをしている以上は、赤字を生むハード開発への積極投資をなるべく避けることが利益の確保につながります。その側面だけを取り出した議論です。

    Googleは今でこそAndroidやハードの開発に注力しています。しかし赤字すれすれのまま、いつまで注力を続けられるのか、この先どうなるのか。それを考える上ではゲーム機の事例はかなり参考になると思います。