Google CEOにとって、競合はAppleでもFacebookでもなく、Bingだ

Google CEOのEric Schmidt氏がWall Street Journalのインタビューで語ったことです。

さすがです。Googleのコアビジネスが何かをちゃんと理解し、そこにフォーカスをし続けているようです。

多くのCEOは新しい話題のことばかりを気にして、その会社の屋台骨となっている事業に注力することをしばしば忘れていますが、Eric Schmidt氏は違うようです。

「もうサーチはGoogleで決まりなんじゃないの?」と思う人が多いかもしれませんが、僕はまだまだサーチは始まったばかりだと思っています。Googleはまだ人間と同じようにウェブサイトの意味を理解することができませんし、情報を整理してまとめることができません。人間がやるよりは遥かにスピードは速いのですが、でも人間よりは精度は圧倒的に落ちます。ですから新しいテクノロジーのブレークスルーがあれば、Googleの立場がどうなるかはまだまだ分かりません。

Googleがサーチに最大限に注力してくれれば新しいイノベーションも生まれやすいので、ユーザにとっても素晴らしいと思います。Netscapeを駆逐した後にIEをアップデートしなくなったMicrosoftの例もあるので、ああならないでくれれば大助かりです。

僕にとって面白いのは”open”という言葉というか信念を繰り返して強調していることです。僕が翻訳した”The Official Google Blog”にあった“The meaning of open”というポストでは、オープンであることがどういうことか、そしてそれがどうしてGoogleに利益をもたらすかを書いています。

そのポストの中で

可能な限り産業を大きくしたいのであれば、オープンシステムはクローズドシステムに勝ります。我々がインターネットでやろうとしているのはまさにこれです。我々がオープンシステムにコミットするのは、利他主義だからではないのです。ビジネス上、オープンシステムの方が賢明だからです。オープンなインターネットは安定してイノベーションを生み出し、ユーザの増大とユーザの活発な利用を促し、産業全体を成長させるからです。

というのがあります。

GoogleはiPhoneを利用できない人(例えばSoftbankの電波が届かないところに住んでいる人)でもスマートフォンが利用できるようにしたいと思っているだけかもしれません。Androidそのものがどれだけのシェアを獲得するかではなく、誰もがスマートフォンが利用できるかを重視しているのかもしれません。だとすれば、iPhoneとAndroidのどちらが勝つかではなく、スマートフォンの市場全体がどれだけ拡大するかを重視することになります。

こう考えると、僕としては非常に納得がいきます。