日本人のiPhone好きは特殊か、それとも普通か?

なぜ日本人はiPhoneが好きか?

2014年1月15日にカンター・ジャパンが日本のiPhoneのシェアが69.1%で、Androidの30%を圧倒していることが紹介されました。そしてどうして日本人はこんなにもiPhoneが好きなのかということがネット上で話題になりました(例えばJ-Cast「日本人はなぜこんなにiPhoneが好きなのか ユーザのITリテラシーが低いから?」)。

理由ははっきりしていました。それは日本ではiPhoneの価格を補填していて、Android端末と価格差がなかったからです。場合によってはiPhoneの方がAndroidを買うよりも割安という状態でした。

「同じ価格なら、大多数の人はiPhoneを買うでしょう?」

というわけです。

もちろん他の要因を考えることはできます。理屈としてはかなり無理がありますが、例えば上記のJ-Castの記事では以下のような要因も挙げられています。

角川アスキー総合研究所主席研究員の遠藤諭氏に聞くと、考えられる要因を挙げた。まず、欧米と比べて日本のユーザーはITリテラシーが低いとの指摘だ。欧米の学校におけるIT教育の素地は、日本とは比べ物にならないという。そのため、スマホ入門者にとっては比較的操作がしやすいiPhoneに流れるのではないか、と推測した。

まぁ、どう考えてもこじつけとしか言えない、とんでもない理屈ではあります。

他にもいろいろなことが言われていますが、同程度に穴だらけの理屈がまかり通っています。

実は中国人も日本人と同程度にiPhoneが好き

つい先日、Umengという中国に強みのあるアプリ・アナリティックス企業がスマートフォンやタブレットの利用動向のレポートを出しました。その中でこう述べています。

High-end smart phones (pricing above 500US$) have a significant market share in China, contributing 27% of total devices.

… 80% of these are iPhone.

つまり500 US$よりも高価なスマートフォンを購入できるだけの豊かな中国人の間では、80%の人がiPhoneを購入しています。一言で言うと

「買うことさえできれば、大多数の人はiPhoneを買うでしょう?」

というわけです。

日本ではiPhoneが実質0円なので、「買うことさえできれば」というのはスマートフォンユーザの全員が満たしている基準になります。

ということで日本のiPhoneのシェア 69.1%と、中国のハイエンド・スマートフォン・ユーザのシェア80%というのは同じものを見ていると言えます。

結論として中国でも日本でも、

「買うことさえできれば、7-8割の人はiPhoneを買う」

と結論できます。

なかなかデータは手に入りませんが、日本と中国に見られるこの数字はおそらく世界の大多数の国でも同じだろうと私は推測しています。つまり日本人のiPhone好きは特殊な現象はなく、ましてやガラパゴスでもなく、普遍的なことだと思います。