Chromebookが登場した背景を振り返る

Chromebookの話題を続けたので(1, 2, 3, 4)、いったんChromebookの歴史を振り返ってみたいと思います。情報のソースはWikipediaの記事。これに当時の状況を追加して考えてみたいと思います。

Chrome OSが開発されたのは、まだiPadが登場していなかった頃

Chrome OSが発表されたのは2009年の7月です。このときはまだNetbookが全盛でした。iPadが発表されたのは2010年の1月27日ですから、世の中はまだtabletが世界を席巻するとは全く想像していませんでした。

GoogleのSundar Pichia氏はこう書いています。

Google Chrome OS is an open source, lightweight operating system that will initially be targeted at netbooks.

つまりChrome OSは「もっと良いNetbook」を作るのが目的でした。発表文を見る限り将来的にはデスクトップPCにも広げていこうという意図はあったようですが、当面はNetbookにチャンスがあると考えたようです。

さらにSundar氏は

Google Chrome OS is being created for people who spend most of their time on the web…

と続けます。

しかしすべてはiPadの登場で変わります。

iPadの登場を景気にNetbookカテゴリーが一気に衰退したばかりではなく、フォーカスはウェブからアプリにシフトします。Chrome OSが前提としていたNetbook、そしてウェブを中心としたパソコン利用が同時に崩れたのです。

Chromebookの登場

Chromebookが最初に登場したのは2011年の6月15日です。AcerとSamsungが発売しました。SamsungのモデルはSamsung Series 5 (WiFiのみのモデルで$350USD)、AcerのモデルはAC700 (WiFiのみのモデルで$300USD)でした。なお当初の価格はもうちょっと高く、この価格は半年ぐらいして値下げした後のものです。

登場からすでに1年半が経っています。もう少し売れていたり、ウェブで使用されたり、話題になっていたりしても良さそうです。

個人的には、Chromebookはかなり不幸なタイミングで登場したように感じます。ちょうど前提にしていた市場環境が崩れてしまったときに登場しているのですから。