Non-Google Play Evolution Outside of China

An interesting trend in Android is how they are removing features from the core operating system (which is open-sourced) and adding them to Google Play Services which is closed source and requires a restrictive license from Google to install.

This is a way to solve the fragmentation problem that Android faces. More insidiously however, it is also a way for Google to pressure OEMs and exert strict control of Android.

The problem is, Google is incapable of imposing this restriction in the largest smartphone market in the world. In China, more than 70% of smartphones do not have Google Play services, which means that applications that require Google Play will fail to work for Chinese users.

This is a huge issue of itself. However, the future implications are even larger.

Because Google has removed core applications from open-source Android (AOSP), this creates an ecological niche for third-party developers. Chinese developers are free to create app stores, maps, calendars, chats systems, digital content distribution stores, payment systems, video apps, search apps, location services and a lot more without competition from Google. This is certainly what is happening right now in China. There is a thriving ecosystem with lots of competition in these areas, whereas in other parts of the world, Google tends to crush other players creating a much less vibrant market.

Within the vibrant ecosystem, competition will encourage players to innovate and improve their services faster than a single company, even if that single company is Google. These Chinese services will eventually rise to a level that is of higher quality than Google.

The next issue is whether these services will transfer to countries outside of Google. The Google Play Service licensing restrictions explicitly prevent OEMs from removing the Google search widget from a prominent location. This makes it difficult for Chinese services to replace Google Play on licensed phones. For the Chinese services to be emphasized higher than Google Play, OEMs will have to forgo Google Play altogether.

Is this possible? What would be the economic incentives to do so.

Although this scenario is at least a year into the future and anything may happen till that time, it is important to note that a free OS strategy (Android) is not substantially different from a cost for license strategy (Microsoft Windows). The fact that Android is free does not make it easier or harder for the Chinese alternatives to go to market.

For example, in the Windows PC world, PCs came bundled with all kinds of unnecessary and unwanted “crap ware”, because “crap ware” companies paid the OEMs to load it onto their products. In the future, some Chinese companies could pay Android OEMs to remove Google Play from their devices and instead preload their own offerings. In fact, that is probably what is happening in the Chinese market right now. I would be very surprised if the Chinese service providers did not try this as they launch in other countries.

In conclusion, the following in how I feel about Google’s strategy.

  1. It is understandable for Google to move desirable features out of Android open-source, and to move them into closed source so that they can exert more control.
  2. However in the long-term, it allows alternative services to thrive in certain niches. In the case of China, this niche is happens to be huge and vibrant.
  3. In a few years, these alternative services could mature to the point that they can challenge Google in markets outside their current niche.
  4. Instead of mostly ignoring China, which this Google Play strategy is doing, Google should think of ways to undermine the companies that are enjoying the Google-free void. The threat of these companies challenging Google could actually be larger than US companies like Microsoft or Yahoo.

金融業界の適正なサイズを人体の血液量と比較してみる

今では金融業界は学生にとってはかなり魅了のある業界で、給料もいいし、エキサイティングだと考えられています。

でも私が小学生だった1970年代は、金融業界と言えば銀行であって、お堅い仕事で給料はいいけど、エキサイティングなイメージはありませんでした。他人のお金を使ってリスクの高い投資をしたり、そういうことはしていませんでしたし、M&Aなども多くありませんでした。

このように金融業界が変質してしまったことを危惧し、これこそが金融危機の遠因であるとPaul Krugmanなどは語っています。

例えば米国において、60年前の金融業界の大きさはGDP比で2.3%だったの対して、2005年には7.7%と3倍近くふくれあがっています。給料も高く、エキサイティングなので、優秀な学生がこぞって金融業界に就職しています。(The Equilibrium Size of the Financial Sector)

Financial sector growth

日本では金融業界も同じように膨らんでいるようです。日本の金融業界は2010年時点で 41兆円の規模ですが、日本のGDPは480兆円弱なので、金融業界の規模はGDP比で8.5%です。

でもちょっと待って考えてみましょう。そもそも金融業はどうして存在するのでしょうか。製造業やサービス業は具体的な形で我々の生活を豊かにしてくれますが、金融業がどのように我々の生活に貢献しているのかはあまり明確ではありません。

例えば全国銀行協会のホームページではこう書いてあります;

お金は経済社会の血液

お金はよく私たちの社会生活における血液に例えられます。ある時は企業から個人へ、ある時は個人から企業へ、またある時は個人・企業から国・地方公共団体へと、ちょうど人間の体の中を血液が循環するように流れ動いて、経済社会に活力を与えているのです。こうしたお金の流れのことをマネー・フロー(資金循環)といいます。

さて問題は、「血液」の役割を果たす金融業界が全GDPの2%であるべきなのか、それとも8%であるべきなのかです。

人間の全血量は体重の約8%だそうです。そして1/3を出血で失うと生命が危機にさらされるそうです(健康管理の栄養学)。

へぇー現代の金融業界と同じレベルかなとも思う一方で、血液は金融だけでなく運送の役割も果たしていることも考慮しなければなりません。その規模がどれぐらいかというと、物流だけでおおよそ20兆円、旅客業界は数字が見つかりませんでしたが、恐らく20兆円ぐらいではないかと想像してみます。合わせて運送で40兆円ぐらいと想像してみます。

それで金融業界と運送業界を足し合わせると81兆円となり、GDP比で16.8%。人体の全血量よりもずいぶんと多くなってしまいます。

どうも現代の国の経済構造は、人体と比べると血液的な役割が2倍ぐらいに大きくなってしまっているようです。全GDPの1/6ぐらいを血液的なものに回しているみたいです。

まぁ血液量と金融業界のサイズを比べることの意味はそんなにないかもしれませんが、そもそも適正な金融業界のサイズが経済学的に分かっていないことを考えるとやっても良い比較だとは思います。そしてその結論は、金融業界が大きすぎるといういうものです。

私は今の金融業界は白血病だと思っていますけどね。経済全体に貢献することを忘れ、自分自身の拡大のために金融業界が働いているという意味で。

生物は「効率」を重視したデザインではない

Nature Structural & Molecular Biology誌に“Transcription of functionally related constitutive genes is not coordinated”という研究が投稿されていました。

Constitutiveに発現している遺伝子のmRNA発現レベルは結構適当だし、とても効率を重視したような発現パターンではないよという話です。

The Scientistに解説記事“Surprisingly sloppy yeast genes
The findings suggest the current understanding of transcription networks should be reassessed”
が載っていますの引用して紹介します。

These essential genes — which work together to build important cell complexes like ribosomes and proteasomes — are turned on and off randomly, researchers report in today’s online edition of Nature Structural and Molecular Biology.

細胞のエネルギー効率の観点からすれば、余計なものを作らないことが大切です。無駄なものを作ることは資源の浪費であるのはもちろん、有害な物質の蓄積にもつながるからです。そのために遺伝子の発現レベルはコントロールされるだろうと考えるのが自然です。しかし実際にはコントロールされているどころか、ランダムに変化しているというのです。

“The genes are essentially clueless,” said Singer. “They don’t know what they’re making or the actual destiny of protein. They’re just there, cranking out proteins.”

非常に大切な遺伝子であるにも関わらず、発現レベルのコントロールは全くされていないよ、制御されていないよという話です。

“We have this bias about cells being efficient, but the more we learn about them, the more inefficient we find out they are,” said Singer. “But maybe that’s the way biological systems have to work. If they had too many controls, there’s a lot more opportunity for things to go wrong.”

研究すればするほど細胞は効率重視ではなく、無駄を多く残していることがわかってくるという話です。そして生物が行きていくためには、それは必然なのではないかということです。効率を重視しすぎていたら、うまくいかなくなってしまうことも多いのではないかという意見です。

感想

細胞は効率重視ではないというのは、僕もずっと前から感じていたことで、この論文が示していることは非常に自然に受け入れます。細胞生物学をある程度学んだ方も多くはそう思っているのではないかと思います。

一番分かりやすいのはゲノムです。全ゲノム配列のうち、遺伝子をコードしていると思われるのはわずか数パーセントであり、その他の箇所の大部分はいまだに何をしているかがはっきりしません。miRNAの発見等によって、古典的な遺伝子以外にも機能を持った配列があることはわかりましたが、それを加えたとしても、一見すると何も役に立っていないゲノム領域の方が圧倒的に多いです。

一見役に立っていないゲノム領域も何らかの機能があるはずだ。そう信じて様々に解析している研究者もいます。しかし今回の研究論文のように生物の「いい加減さ」が繰り返し証明されるにつれ、本当に機能があるのか、疑問に思えてきます。

僕はそういうとき、自分のオフィスの机、そしてパソコンのハードディスクの中身を思い出します。日常的に使っている領域や書類はやはり数パーセントです。その他のものの中にはもちろん大切で保管が必要なものもありますが、捨てても永遠に気付きそうにないもの、つまり無駄なものも多くあります。数年に一回オフィスを大掃除したり、ハードディスクの中身を見直したりしているにも関わらずです。

さらに自分の身の回りだけではなく、人間の営みそのものや社会、経済、会社組織についても考えてみます。どこを見ても無駄なものは見つかります。こうしたら効率化できるのではないかというものがあります。しかし現実にはそうなっていません。

効率化が進んでいるかどうかについて、細胞と自分のオフィス、パソコンのハードディスク、そして社会との間には本質的な差は無いと僕は常々考えています。

「そうか、細胞も僕と同じぐらいはずぼらなんだね。」

これが本質だと思います。

GALAPGOSがガラパゴスにもなれない理由:追記

前に書いたブログに対していくつか捕捉したい点があります。

やはり「進化」の視点で。

GALAPAGOSの独自機能は強みにならないか?

GALAPAGOSにはいくつか優れた特徴があります。例えば画面の解像度がiPadよりも高いとか、あるいはXMDF規格が日本語の扱いに優れている点です。

しかし、優れた機能を持っているということと強みがあるというのは全く別の話です。なぜならばGALAPAGOSはAndroidなどの標準規格を多用しているからです。

少なくともGALAPAGOS程度の特徴であれば、標準的なAndroidタブレット(まだ販売されていませんが、近いうちに登場するでしょう)やiPadに搭載することが簡単です。XMDFについてはビューアソフトを作ればいいだけです。画面解像度の問題についてはAppleはiPhone 4で大幅に改善していますので、iPadの次期バージョンでも解像度が良くなるのはかなり確度が高いです。

つまりGALAPAGOSは「隔絶」の度合いが極端に少ないため、独自機能を進化させても、すぐに真似られます。ですから独自の進化を積み重ねることが出来ず、ガラパゴス的進化はできません。

機能を限定することにより、独自のセグメントが築けるか?

大西宏さんが言っているのが恐らくこの議論です。

大西さんも言っていますが、価格をぐっと抑えられればこの可能性はあります。価格を大きく開けることにより「隔絶」したマーケットセグメントが狙えるからです。しかし既に発表されているAndroidタブレットを見ると、価格はiPadより安いどころか、むしろ高くなりそうです。新しい抱き合わせ(例えばオンライン新聞購読とのセット販売)をしない限り、GALAPAGOSの値段も抑えられないでしょう。

そうなるとこの議論は無理になってしまいます。

僕の意見

GALAPAGOSという名前、「社員レベルでは反対の声が多かったのは確か。しかし、上層部に行くほど、このブランドに対する賛成の声が増えていった」そうです(ソース)。

マーケティングと生物の進化は共通するところは多いと思います。ガラパゴス進化なんてまさに生物学的に言うニッチですし、マーケティングのニッチ市場も言葉が同じだけでなく考え方も同じだと思います。その意味で技術のガラパゴス進化は非常に興味深い話題です。

でもシャープ上層部はガラパゴス進化を理解していないのでしょうね。

GALAPGOSがガラパゴスにもなれない理由

GALAPAGOSという名前のメディアタブレット端末がシャープから発表されました。その発表会の中で、GALAPAGOSという奇抜なネーミングの理由をこう説明したそうです。

当日行なわれた発表会でシャープ オンリーワン商品・デザイン本部長の岡田圭子氏は、「GALAPAGOS(ガラパゴス)」は、世界基準とかけ離れた日本の特異な進化と揶揄される言葉として否定的にとらえるのではなく、世界のデファクト技術をベースに日本ならではのきめ細やかなモノづくりのノウハウと高いテクノロジーを融合させ世界に通用するオンリーワンの体験を創出したいとした。

galapagos_sharp.pngしかしどう考えても、この製品はガラパゴスにもなれないでしょう。

世界基準とかけ離れた日本の特異な進化も果たせずに、瞬く間に絶滅するだけでしょう。なぜならガラパゴス的進化をするための条件が整っていないからです。

ガラパゴス的進化をするための条件

ガラパゴス的進化をするには、世界基準とかけ離れたスタンダードを作れば良いというものではありません。例えば独自のスタンダードを作ったものとして、ソニーがiPodに対抗しようとしたときのATRAC規格が記憶に新しいです。ATRAC規格はすぐさまに絶滅しました。日本国内だけを見てもすぐに絶滅しました。日本だけで生き残るガラパゴス進化もできなかったのです。

それではガラパゴス的進化をするための条件とはいったいなんでしょうか?僕は以下の2つが重要ではないかと考えています。

  1. 外部から隔絶されていること:ガラパゴス諸島の島々は海によって大陸から隔てられているため、独自の進化をすることができました。同様にテクノロジーがガラパゴス的進化をするためには、世界基準から隔絶される必要があります。
  2. 生き残ること:進化というのは、子孫が徐々に変化していって環境に適応していく過程です。子孫が生き延びないといけないのです。いきなり死んではガラパゴス的進化は起こりません。でもそのためには強力な外敵や競争相手がいないことが大切です。
  3. 独自に進化(変化)すること:ガラパゴス進化をするためには変化をするあります。生物学的には、他種と交配しても子孫が育たないレベルまで進化することです。こうすることによって外部との隔絶をより強固にできます。テクノロジーで言えば、世界規格ではもはや代替が不可能というレベルまでに独自規格が新機能を発展させなければなりません。

NewImage.jpg例えばガラパゴス携帯電話の場合、外部からの隔絶は強固でした。通信規格が違うことがまず最初のハードルでした。世界で広く使われているGSMではなくPDC方式が採用されていました。そして各社が3Gに移行するまで、これが主流の通信規格でした。世界標準規格を用いた3Gへの移行は2006年ごろまでかかりました。しかしこの頃までにはiMode等、これまた日本独自の規格が普及しており、この機に海外メーカーが入り込むことは困難でした。つまり1.の要件によってガラパゴス進化が始まり、2.の生存をしているうちに、3.の進化(変化)が行われ、隔絶が強力になったのです。

まだこの隔絶は残っていますが、iPhoneなどの出現によって携帯電話のガラパゴス的進化が終焉を迎えそうです。ただ逆に言うと、iPhoneぐらいに強力なイノベーションがない限り、ガラパゴス携帯の強固な隔絶は続いたでしょう。

ところがシャープのGALAPAGOSは、全然この要件を満たすことができていません。

GALAPAGOSは世界基準にどっぷり浸かっている

通信はWiFi(IEEE802.11b/g)、OSはAndroidと完全な世界基準です。独自なのはXMDFという電子書籍のフォーマットだけのようです。

XMDFの利用は有償ということですが、どこかがXMDFを読めるビューアをAndroidやiOS用に開発することだって十分考えられます。

コンテンツにしても、出版社はXMDFだけを使う必要がありません。シャープはPDF、Word、Excelなどの世界基準をXMDF形式に変換するツールを提供するということなので、XMDFは「隔絶」をほとんど提供することができません。

この点を考えると、GALAPAGOSは世界基準にどっぷり浸かりすぎていて、隔絶の要件を満たしてないことがわかります。

またXMDFコンテンツを作る際に利用されるのは、恐らくはAdobe InDesignなど世界基準の出版ソフトでしょう。まずこれで作っておいて、最後に変換ソフトを使ってXMDFを作ることになりそうです。こうなるとXMDFを変化させることが難しくなります。仮にXMDFに独自の機能をつけても、Adobe InDesignなどが対応してくれないとその機能が活かされません。ですから「独自の進化(変化)」の要件も満たせません。

なお、これはAppleがFlashで作ったソフトを禁止しようとしたときに使った理屈の一つです。AppleはFlashでオーサリングされると、iOSの進化が阻害されると言ったのです。

GALAPAGOSは生き延びれるか

GALAPAGOSの取り囲む環境は競争相手だらけです。日本での活動は遅れていますが、AmazonのKindleAppleのiPad/iBooksなど強力なライバルがすでに日本にも浸透し始めています。

機能にしても価格にしてもGALAPAGOSがこれらのライバルに勝つのは至難の業です。何より販売スケールが違いますので、部品の調達コストが違うはずです。アセンブリにしても米国メーカーは中国等安い国で製造しますので、最終製品の価格競争力は相当なものです。

隔絶の要件が満たされず、競争相手がうようよいる環境に放り込まれたGALAPAGOSは恐らくはあった言う間に絶滅してしまうでしょう。

そして生き延びることが出来なければ、進化(変化)することもできません。

iTunesとガラパゴス

NewImage.jpg昔からのAppleユーザでなければ知らないと思いますが、iTunes Music Storeは(意図的な)ガラパゴス進化から生まれました。

iTunes Music Storeが生まれたのは2003年4月28日。このときはまだMac版のiTunesしかありませんでした。

iTunes Music Storeを実現するためには、音楽レーベルが楽曲を提供する必要がありましたが、Napsterなどで痛い目にあっていた音楽レーベルはインターネット配信に消極的でした。最終的にAppleは音楽レーベルを口説き落とす訳ですが、そのときにMacユーザが全パソコンユーザの5%に満たなかったことが有利だったと言われました。つまり音楽レーベルは実験ができたのです。仮にiTunes Music Storeが失敗で、おかげで音楽レーベルが違法コピー等で被害を受けることになったとしても、被害は全パソコンユーザの5%以内に限定されるという理屈です。

つまりMacユーザ限定というガラパゴス的に隔絶された実験環境の中からiTunes Music Storeが生まれることができたのです。

幸いにもiTunes Music Storeは成功し、Windows版のiTunesもまもなく発売されました。そうやってガラパゴスがメジャーになったのです。

GALAPAGOSの進化の(少ない)可能性

シャープのGALAPAGOSは果たして同じように発展することができるでしょうか。まぁ出版社が実験的なものとしてGALAPAGOSを見てくれる可能性はそれなりにあるとは思います。しかし全PCユーザの5%以下とはいえMacユーザは膨大に存在していて、iTunesを利用する人も多かったため、iTunesはすでに準備万端な実験環境でした。しかしシャープはこれから実験環境を構築するので難しいです。

さらにシャープはそのあとが続きません。AppleがWindows版のiTunesを作ったときは、Windows対応のiPodがすでに好調に売れていました。したがってWindows版のiTunesを作るだけですぐにiTunes Music Storeのユーザ層を急拡大できたのです。しかもWindows対応のiPodで資金回収ができるという仕掛けがありました。

その上シャープの場合、実験が成功したときに何が起こるでしょうか。ボリュームアップを狙うにはシャープはXMDFをライセンスし、AndroidやiPhoneにも対応したビューアを売るしかありません。GALAPAGOSだけだと販売台数が稼げないからです。ユーザ層を拡大できない限り出版社は離れて、AmazonやAppleにもコンテンツを配信するようになってしまうので、XMDF規格を生き残らせるには選択肢はありません。

シャープのようなハードのメーカーとしては、いずれにしてもつらいと思います。

リンク

  1. 外観とUIを速攻チェック――写真で見る「GALAPAGOS」端末
  2. シャープ、電子ブックリーダー「ガラパゴス」を発表

アップデート

ネットでいろいろ見ていると、「売れるか売れないか」関連の話題ばかりが多く、”GALAPAGOS”という名前が持つ「進化」という意味合いに言及するものを見かけませんでした。

「売れるか売れないか」についてはまぁ売れないとは思うのですが、仮にそこそこ売れたとしてもそれは「ガラパゴス進化」の要件を一つ満たした(2.の項)に過ぎず、それ以外の要件は満たしていないというのが僕の言いたいことです。ネットで「進化」が話題にならないのもうなずけます。

ただ、漫画については日本はコンテンツ制作に相当に強みを持っていますので、コンテンツ制作ツールにおける「隔絶」の要件がそろい易く、「ガラパゴス進化」の可能性は残っていると思います。

アップデート2

追加したいことがいくつかあったので、追加のブログを書きました。