Thoughts from WWDC 2014

Some of my random thoughts from the WWDC2014 announcements.

Spotlight search moving away from Google

There has been quite a bit of discussion that Apple may be gradually moving away from Google, even on Search. This is evidenced by Spotlight using Bing for searches instead of Google.

I actually take a different view. I am starting to think that Google search has overshot mainstream demands and is actually vulnerable to low-end disruption. What I mean is that for most of the time, when people are doing Google searches, they don’t really require the full power of Google. Instead, what they want to do is to find the meaning of a word from Wikipedia, a location from Maps, something in the news, restaurant information or information about a song or an application. They don’t really need a search engine that knows everything that is on the net, including random blogs. What they need is information from a handful of distinct services.

Google itself acknowledges this. Search for “sushi” on Google and they will give you a map of sushi restaurants nearby and an entry from Wikipedia. Search for “Masahiro Tanaka” and Google will give you an entry from Wikipedia and a link to news searches. Google realizes that people are not looking for random sushi information, no matter how relevant it may be to the “sushi” keyword. Instead the majority of users are using Google as a gateway to Wikipedia, maps and news.

For these users, a search engine that simply listed Wikipedia entries or directly looked up maps would be more convenient than using the full Google search engine.

Hence my position is that Spotlight is less about replacing Google with Bing, and is much more about directly showing Wikipedia entries, etc. Google is facing the possibility of low-end disruption on search.

iCloud Drive

It is becoming increasingly obvious that some elements of the Cloud are starting to be commoditized. iCloud Drive is a prime example of this. We have DropBox, Box, Google Drive, Microsoft One Drive. We even have open-sourced clones like ownDrive. DropBox, which used to be a prime example of how the cloud is becoming so convenient and important, is now almost completely commoditized. It will be very difficult for even DropBox to differentiate itself from the rest.

Windows compatibility

iCloud Drive will be available for Windows but not for Android. This clearly show what Apple thinks of Android. Apple views Windows as a necessary evil. They realize they cannot ignore Windows because it is so dominant in both the consumer and corporate spaces.

On the other hand, Apple considers Android users as people who made the wrong choice by mistake. Apple thinks that if Android users regain their sanity, they will move towards iPhone.

Seriously, if you consider the few most likely multi-OS situations and think through how Apple would like each consumer to behave in the future, you can see the rationale behind Apple’s decision.

For example, Windows PC and iPhone/iPad users are completely covered by Apple’s commitment to iTunes on Windows and iCloud Drive. There is clear multi-device support there, although limited because Apple can not directly modify Windows.

Also, you won’t find many Mac users who decided to use Android smartphones, so it’s meaningless to cater to these users.

There will be many Windows PC users who also have Android phones. Apple isn’t able to target these users with iCloud until they buy at least one Apple device, but that’s another strategy.

Now the main issue is with Windows PC users who own an iPad and an Android phone. Given the market share of each device category, there are quite a lot of users in this segment. Now iPad and Windows will work well together, at least as well as how Windows and Android will work. Given the rapid replacement cycle of smartphones and the dominance of Windows, it makes sense for Apple to try to convert the Android phone to iPhone rather than to convert the Windows PC to a Mac. To achieve this, Apple should work on getting the iPad to work better with Windows, at least better how Android. They should try to make Android the odd-man-out. This isn’t a difficult task given how Google doesn’t like collaborating with Microsoft.

So my view is that Apple is being very sensible in supporting Windows in their multi-device strategy and not supporting Android.

抗体検索サイトのリストと評価

バイオの買物.com まとめて抗体検索

僕が作っているサイトです。相当にいろいろなことを考えて作っていて、はっきり言って世界最高を狙っています。他のサイトにもいろいろな機能はありますが、そのどの機能も取り入れつつ、より優れたものに改変しているつもりです。

目標が達成されているかどうか、それはこのページを見ているご自身で判断ください。Twitterの @naofumi もしくは @BioKaimono に感想をいただければうれしいです。

Exact Antigen 改め Labome.jp

ここは遺伝子名を入力すると、抗体だとかsiRNAだとかタンパク質だとかが検索できるシステムになっています。日本語のは動作が安定していませんが(2011/8/3現在)、英語版のlabome.comは一応動作しています。ロボットでメーカーサイトから自動的に情報をとったり、あるいはスポンサーから情報をもらったりしていると聞いています。
labome.jpは一応日本語を使っていますが、製品の価格は全部USドルですので、日本のサイトとしては役に立ちません。

Biocompare

ページのトップからAntibody Searchを探して抗体検索のページに移動します。

Biocompareは知名度があるだけにメジャーブランドも小さいブランドも含め、非常に多くのメーカーの製品をのせています。残念なのは価格がほとんど敬さされていないこと。US価格すら載っていません。

また検索システムは昔ながらもので、最初にドロップダウンメニューから検索条件を入れていきます。ただ検索に少し時間がかかりますので、たくさんの絞り込みをするのは疲れます。

検索システムで特徴的なのは蛍光色素の選択の仕方です。同じ蛍光波長のものでも、メーカーによって使用する蛍光色素は大きく異なります。特に緑や赤の領域は同じような蛍光色素がたくさんあります。そこでBiocompareでは蛍光波長によってグループ分けし、Blue, Green, Yellow, Orange…などと選択できるようにしています。これは非常に便利です。

海外サイトですので、製品が見つかったとしても価格や果たして日本で売っているのかどうか輸入販売店を探すまではわかりません。

Antibodies-online.com

ここは小さな抗体メーカー(140社)をたくさん集めて、オンラインでの販売も行っているウェブサイトです。大手のメーカーは登録されていません。代金の請求や物流も小さいメーカーに変わってやってくれるそうです。インターネット上の輸入代理店(フナコシ、コスモ)みたいなものでしょうか。

検索システムはファセットナビゲーションは取り入れていますので、絞り込みはしやすいです。

あとメーカーによっては実験データ(ウェスタンとは組織染色の画像)が表示されます。

海外サイトですので、製品が見つかったとしても価格や果たして日本で売っているのかどうか輸入販売店を探すまではわかりません。

コスモバイオ

輸入商社大手のコスモバイオの抗体検索システムです。

製品は非常に多いので、その点は良いです。しかし検索システムはすべてのキーワードをユーザが自分で考えないといけないため、ちょっとドキドキしながら博打を打つような検索体験になります。その他、この検索システムはいろいろと問題があります。一例を「抗体検索の絞り込み条件は『選択式』が正しい」のブログに詳しく書いてあります。

製品が多いし、日本価格も表示されていますので製品が見つかれば良いのですが、見つけるまではかなりがんばることになりそうです。

フナコシ

輸入商社大手のフナコシの抗体検索システムです。

Biocompareの検索システムとよく似ていて、可もなく不可もなくと言ったところです。コスモバイオのものと異なり、例えば標識物はキーワードを入力するのではなく、リストの中から選択する形になります。

しかし残念ながらBiocompareのように蛍光波長でグループ分けせず、蛍光色素のブランドでグループ分けしています。例えば “Alexa Fluor”とか”Cy”とかいうグループ分けです。正直、これじゃ何の色が選ばれるのか全くわかりません。

取扱商品はコスモバイオとそれほど重ならないので、製品を探すときは両方使うことになると思いますが、ウェブサイトとしてどっちが好きかと言えば圧倒的にフナコシの方が好きです。

試薬.com

このウェブサイトは名前がメーカー横断検索サイトのようですが、和光純薬が輸入販売している製品が検索できるだけです。その製品数も限られていますので、横断検索サイトとしてはあまりお勧めできません。

検索システム自体は可もなく不可もなく。Biocompareやフナコシと良く似たシステムです。

バイオ百科

ここは横断検索サイトでコスモバイオの製品もフナコシの製品も、そしてシグマアルドリッチやアブカムの製品までも取り入れていますので、母数としては巨大です。在庫がわかるのも良いです。

ただし検索システムはかなり不思議なものです。

使い勝手が悪いというか、どうもスポンサーに遠慮しているのではないかという気がします。またシステム自体がこれほど多くの抗体を想定した作りになっていませんので、かなり検索が遅くなってしまっています。検索条件を入力するインタフェースはそのものはBiocompare的なもので、可もなく不可もないものです。

このサイトの不思議さについてはブログで紹介してます。

  1. 収益モデルがウェブサイトの使い勝手を決める例:バイオ百科
  2. バイオ百科で抗体検索:僕が使いにくいと感じるところ

最後に

僕が作っている新「まとめて抗体検索」はシステムとしてはダントツに良いとは思います。取り扱いメーカーの拡充もしていく予定です。

それ以外で良さそうなものと言えば、Biocompareではないでしょうか。ただ日本の輸入代理店を探すのが大変なので、Biocompareで見つけた後はフナコシ、コスモバイオ、あるいはバイオ百科で検索しないといけません。バイオ百科はキーワード検索は不思議なことが起こりますが、カタログ番号検索なら問題なくやってくれるので、ここでカタログ番号検索をするのが一番楽かもしれません。

なお、まだこの表には大手抗体メーカーの抗体検索システムを掲載していませんが、徐々に掲載していく予定です。はっきり言って、大手抗体メーカーの方がずっと先を行っているケースが多いです(輸入商社や比較サイトはうちを除いて停滞気味?)。

バイオ百科で抗体検索:僕が使いにくいと感じるところ

以前のブログで、バイオ百科の抗体検索が使いにくいとお話しました。

僕もいちおう科学者の端くれですので、方法および結果をちゃんと紹介し、皆様も追試できるようにしました。実際に僕が問題にぶち当たっているところをビデオにしましたので、ご覧ください。

インターネットで抗体を探す方法:抗体検索サイト vs. Google

理想の抗体検索システムを追求した新「まとめて抗体検索」サービスを始めましたので、ぜひご利用ください。

またこの記事を含め、ライフサイエンス研究用製品メーカーのウェブサイトのあるべき姿について書いた記事を特集ページにまとめました。あわせてご覧ください。

あなたは抗体を探すとき、抗体検索サイトに行きますか?それともGoogleでダイレクトに検索しますか?

日本国内の抗体検索サイトについては以前のブログで紹介しましたが、今回は抗体検索サイトを利用せずに、ダイレクトにGoogleで検索する方法について話したいと思います。

ここでいうGoogleで検索する方法というのは、つまり “CD4 抗体”もしくは”CD4 antibody”のキーワードでGoogleすることを指します。

面白いことに、コスモバイオのウェブサイトなどをを利用して抗体を検索するのと、Googleで直接検索するのとでは、全く異なるのです。例えば “CD4 抗体”でGoogle検索すると、Beckman CoulterのサイトやMiltenyi Biotechのサイトは出てくるのですが、コスモバイオのサイトはやっと3ページ目に、あまり関係がないと思われる「Tregマーカー 細胞表面にある4型葉酸受容体抗体:コスモ・バイオ」というページが出てくるだけです。コスモバイオが取り扱っているCD4 抗体のページは出てこないのです。

どうしてそうなってしまうのかという技術的な問題については、後で機会があれば詳細に解説したいと思います。今日はとりあえず、Googleで直接検索する人がどれぐらいいるのかを分析したいと思います。利用するのはAdwordsのキーワードツールです(Adwordsアカウントがないと、フルバージョンは使えません)。

いくつかの抗原で、”[抗原名] 抗体”もしくは”[抗原名] antibody”のGoogleでの検索回数を表にまとめました。数字は月間の平均検索回数です。

抗原名 “抗体”と組み合わせ “antibody”と組み合わせ
annexin 不明 390
Calcineurin 不明 91
Raf 不明 12
Ras 36 480
Caspase 不明 58
myc 170 91
CD20 170 不明
CCR3 不明 73
CD133 91 390

各抗原について、非常に乱暴ですが、平均で月間100回の検索が行われると想定しましょう。また抗原の種類は、割と知られているものだけでも数百はあるでしょう。仮に500種類あるとします。そうすると、直接Googleで抗体の検索を行うのは、月間50,000回あると計算されます。平日だけを考えますと、毎日2,000回の検索が行われている、非常におおざっぱに言えると思います。

そもそも「抗体」というキーワードだけだと165,000回の検索が行われていますし、antibodyだと27,100回の検索が行われています。「抗体」で検索しているのは、研究者以外の人が多いと思われますので、僕らの目的からすると、antibodyの27,100回の方が意味があると考えています。ちなみに「コスモバイオ」は6,600回、Googleで検索されています。

‘antibody’は27,100回検索されていますが、この数を先に推定したGoogleでの直接的な抗体検索回数、月間50,000回と比べますとかなり近い数字です。そこで、論理的にはかなり乱暴ですが、インターネットで抗体を探している人はかなり高い割合で、Googleでの直接検索を行っていると言えると思います。

そう考えると、Googleで直接検索を行うユーザは多いので、彼らを対象とした対策が必要になります。しかし、極一部のメーカーを除いて、これをしっかりやっている会社はかなりの少数派のように見受けられます。

残念な話です。

抗体検索サイト リストと評価

このポストは2008年7月に書いたもので古くなってしまっていますので、随時アップデートするページとしてバイオの買物.comからみた製品検索サイト リストと評価のページを作りました。

バイオの買物.comの「まとめて抗体検索」が大幅にリニューアルしました。最新のウェブ技術とトップブランドの抗体で、「瞬間的」に抗体を見つけてください。
リンクはこちら

この記事を含め、ライフサイエンス研究用製品メーカーのウェブサイトのあるべき姿について書いた記事を特集ページにまとめました。あわせてご覧ください。

以下は2008年7月に書いたもので、内容が古くなってしまっています。ご注意ください。

日本では抗体を検索するときにはコスモバイオ、フナコシなどのウェブサイトを利用することが多いかと思います。でもこの2社は、日本に支店を持っていないような小さい抗体メーカーばかりを扱っているので、BD Pharmingenのような大手は引っかかりません。

コスモバイオ、フナコシ、試薬.com、バイオ百科など、みんな同じです。どれも小さい抗体メーカーのみ扱っています。

大手メーカーも小さいメーカーも全部まとめて検索してくれるサイトが欲しくありませんか?

僕が運営しているバイオの買物.com まとめて抗体検索はこれを目指したものになっています。でもその話をする前に、アメリカの抗体検索サイトと日本の抗体検索サイトについて紹介したいと思います。

アメリカの抗体検索サイト

アメリカではメーカー直販が一般的ですので、コスモバイオ,フナコシ、試薬.com (和光純薬系列)のような輸入販売代理店は存在しません。その分、小さい抗体メーカーは自社製品をPRするのに苦労します。そういうこともあってか、良質の抗体検索サイトがあります。そしてBD Pharmingenのような大手もこれらの抗体検索サイトに登録しています。

抗体を製造しているメーカーは非常に多く、The Antibody Resource Pageというウェブサイトに300社以上がリストアップ(リスト1, リスト2)されています。

メーカー横断的な抗体検索サービスを提供しているウェブサイトとしては

  • Biocompare Antibody Search: ここは抗体だけでなく、バイオ研究関連の非常に多くの製品を掲載していますが、中でも抗体検索が役に立ちます。大手メーカーの製品もばっちり検索されます。使い方について、ライフサイエンス統合データベースセンターの統合TVに紹介されています。
  • ExactAntigen: ここは登録だけでなく、ロボットでメーカーウェブサイトを自動的に巡回しています。メーカーだけでなく非営利団体や大学研究室の抗体までも含めて22,000のモノクローナル抗体を掲載しています。大手メーカーもばっちりです。また抗体のレビューも用意されています。詳しくはAbout ExactAntigenから。
  • Antibodies Online: ここは小さな抗体メーカーをたくさん集めて、オンラインでの販売も行っているウェブサイトです。大手のメーカーは登録されていません。出荷と請求はやらないので、ヤフオクのようなサイトと言ったところでしょうか。

日本の抗体検索サイト

日本では基本的にメーカー横断的なウェブサイトはバイオ百科、そして僕が提供しているバイオの買物.comだけだと思います。バイオの買物.comはBiocompareのシステムを利用しているので、大手を含めてほとんどの製品が登録されていますが、バイオ百科はコスモバイオ、フナコシ、DSファーマ、アブカムの販売している抗体のみを掲載しています。

ただし日本では比較的大きな輸入販売元が、世界中の小さい抗体メーカーの製品をまとめてくれているので、以下の輸入販売元のホームページからたくさんのメーカーの抗体を検索することができます。ただし大手メーカーの製品は登録されていません。

最後に感想

日本の抗体検索サイトは、現時点ではコスモバイオ、フナコシや和光などの輸入販売元がほぼ独占しているような状態です。でも、これらの輸入販売元は、ほぼ間違いなく米国価格の2-3倍の価格設定をしています。そして国内に支店があれば責任を持ったサポートや値引きなどもしてくれますが、輸入販売元だとそれもなかなかしてもらいにくいです。

ですからこのような輸入販売元が、日本市場であまり強い力を持つのは好ましくないと思います。

それに対してBiocompareやExactAntigenの日本版のような横断的抗体検索サイトがあれば、日本の研究者は輸入販売店が取り扱っている製品だけではなく、日本支店がある大手メーカーの抗体も効率よく見つけることができます。おかげでよりよいサポートやサービスを受け、より安価に抗体が購入できるようになるでしょう。

バイオの買物.comが目指しているのはこの方向です。

携帯サイトの犯行予告は自動検索技術では見つけられず

Asahi.comの携帯サイトの犯行予告、自動検索に技術の壁 秋葉原殺傷の中に、今後の自動検索技術の進むべき方向がはっきり表現されていると思います。

現存の自動検索技術を地図と連動させたり、図書やニュースを検索したり、ブログを別に検索したりなど、いろいろなことが行われています。でもそのベースとなっている文章解析技術がまだまだ全然貧弱です。基本的にはキーワードだけを拾って何が書いてあるかを類推し、それにリンクなどによって重みづけをしているわけですから。

どこかの大学で研究されているかもしれませんが、真に役立つ文章解析技術が生まれてくれば、いままでとは全く別の、とてつもなく便利なインターネット社会になってくると思います。

ちなみにBioinformaticsでは膨大な文献情報を自動的に理解し、整理するための構文解析技術が研究されていますよね。有名な論文がどれかはわかりませんが、Googleをするとこんなものが見つかります。
Annotating protein function through lexical analysis

技術者向けソーシャル・ノウハウサイト okyuu.com 開設

カカクコムがIT技術者向けのソーシャルサイト okyuu.com のβ版を開始ししたと発表しました。@ITの記事に紹介されていました。

ちょっと見ましたが、まだまだコンテンツが少なく、何とも言えない感じでした。

僕が反応したのは、カカクコムの安田さんのコメント

カカクコムの取締役COO 安田幹広氏は「ITについてのノウハウはネット上にたくさんあるが、Googleなどの一般検索エンジンではノイズが多く、効率的ではない」と指摘し、「専門のエンジンの方がずばりと情報を探せる」とokyuu.comの狙いを説明する。

英語を読むことに抵抗が無くて、ある程度どこで情報を探すべきかがわかっていれば、現状のGoogleでも特に不便は無いので、僕自身は必ずしも安田さんの意見には賛同しません。でもいいポイントをついていると思います。

実際、Googleもこの問題に対して対策を打っているように僕には思えます。それは対象検索サイトを絞り込んだカスタム検索サービスです。バイオの買物.comでの「メーカー限定Google検索」はこれを利用しています。検索対象ウェブサイトを限定することによって、ノイズが減らしています。後は対象検索サイトを登録する仕組みがもう少し工夫できれば、同じ興味を共有するコミュニティーが、S/N比の高いカスタム検索サイトが作れると思います。

okyuu.comのアイデアはバイオではまだ時期尚早だと思いますので、バイオの買物.comでは当面は考えません。でも、たくさんの頭のいい人がいろんなことを考えているので、また何か面白いものがありそうですね。

Google的世界とAmazon的世界

ふと思ったことですが、同じウェブ2.0でもGoogle的世界とAmazon的世界があるなと。そしてそれぞれかなり方向性が違うなと。

Google的な世界で起こっていること;

  1. 簡単にウェブサイトを構築できるツールが非常に多くなっています。ブログツールもそうですが、CMSやSNSだってフリーでホスティングできるようになっています。
  2. ウェブの制作を完全に外注しても、10万円台からやってくれる会社が結構あります。
  3. SEO対策をやってくれるという会社が、もう掃いて捨てても捨てきれないぐらいに多いです。次から次に作られていきます。

要するに、小さなウェブサイトが無数に増えていって、そしてGoogleのような検索エンジンがそれらをすべてランキングし、見つけられるようにする世界です。そしてそれぞれのウェブサイト管理者がSEOなどを施し、Googleでのランキングを上げるように努力する形です。アダム・スミスの言う「神の見えざる手」の役割をGoogleが演じ、無数のウェブサイトは個々バラバラにアクセス数を稼ごうとする中で、結果としてウェブ上の情報が豊かになって人の役に立つように発展していくという世界観です。

それに対してAmazonというのはかなり違う形の世界を描いています。

  1. 可能な限り多くの製品を一つの屋根の下に納め、Amazonが販売します。
  2. 書評を書く人は個々のブログに書き込むのではなく、Amazonのウェブサイトに書き込みます。
  3. コントロールされた自社サイト内の情報と自社で製品を購入した顧客の情報を解析し、各顧客にカスタマイズされたベストの情報を導きだしています。
  4. Amazonで販売されている書籍の評価や売れ行きは、このコントロールされた中で収集された情報の解析結果に左右されて、決定されていきます。

Googleは個々人が無秩序に作成した無数のウェブサイトを解析し、さらにそのウェブサイトを見えざる手で導いています。それに対してAmazonは、自分がコントロールするシステム内に膨大な情報(読者の書評)が書き込まれる仕組みを用意し、コントロールされた環境内での顧客の動向を観察し、誘導しています。

どちらもユーザが作った情報を主体としているという意味でWeb 2.0的です。しかし、無秩序さのレベルにおいて大きく異なります。

完全な無秩序であっても、各ウェブサイトの情報をロボットが理解できるのであればGoogleとAmazonの世界はほとんど同じ結果をもたらすでしょう。同じ情報が書かれているのであれば、Google的世界のようにその情報が無数のウェブサイトに書き込まれていようが、Amazonのように一つの定型システムの中に書かれていようが、結果はそう変わらないはずです。

しかし現実には、GoogleのPage Rankアルゴリズムやその他の自動解析技術は、各ウェブサイトの内容を理解することができません。様々なフォーマットで書かれた無数のウェブサイトの内容を、全体として理解することはできないのです。ですから、少なくとも今の技術水準では、Amazonのような定型システムにしない限り、数多くの情報を総合して全体として理解することは困難なのです。実際Amazonを使うと目的の本が非常に簡単に見つかるのに、Googleだとなかなか目的の情報が見つからないとか、余計な情報ばかり見つかるという経験は誰でもしているでしょう。

残念ながらAmazon的な活動よりもGoogle的な活動が、特にビジネスと関連するところで目立つように思います。ノンプロフィットであればWikipediaもまたAmazon的ですし、Linuxのようなopen source softwareもまたAmazon的だと思います。しかし残念ながらビジネスでは競合している会社が互いに一つのシステムに沿って発展するのはなかなか難しいようです。

本当はもう少しAmazon的な会社が、より多くの分野で活躍した方がウェブの発展のためには良いと思いますが。